夫が脱サラし鍼灸師を目指す妻の家計簿

新卒で入社した会社の同期と社内恋愛で結婚して7年、 夫は退職して鍼灸師になると言い出した。専門学校に通う夫と二人の子供を抱えて家計も支える妻の家計簿ブログ。

新卒就職から2年、「銀行を辞める」と決心するまで

仕事はまずは3年続けろという中、いまや3分の1の人が仕事を辞めるといいます。
まさか自分もその3分の1になるとは、と思いましたが、2年と2か月で仕事を辞めてしまいました。
それから2年たち、後悔はしているか、なんであんなに憂鬱な気持ちになっていたのか、冷静に振り返ってみます。


●「車にひかれたい」と本気で思いながら通勤

会社に行くのが嫌で、「会社までの道で車にひかれてしばらく入院する」という妄想をしながら毎日通勤していました。
けれど、意外と出社すると平気なんです。仕事が終わると、「あぁ、なんだこんなものか。何がそんなに怖かったのか。」と思って寮に帰っていました。
でもまた朝になると会社に行きたくないという無限ループを繰り返していました。


●「仕事が嫌だ」から、「もう何もかも嫌だ」へ

「仕事が嫌だ」という気持ちで日曜の午後6時頃からサザエさん症候群になるという話はよく聞きます。
仕事があまりにも嫌になってくると、「職場で心を無にする」という技を覚えるようになりました。
怒鳴られても、作った資料を投げられて捨てられても、とにかく何も感じないように、
ただ言われたことを忠実に行うのだという心構えで仕事に臨むようになりました。

すると、仕事はそんなに辛くなくなりました。けれど、休日もそんなに楽しくなくなってきました。
そして、週末も憂鬱になり、何もかも嫌になってくるような気がしました。


●あるとき、「仕事辞めよう」ととりあえず決心

そんな私は、大学時代からの趣味であるダンスを続けていました。
ある時、大学時代の友人数名と久しぶりのステージに立ちました。
久しぶりに思い切り踊って心の底から笑った気がして、見渡せば自分の周りには仲間がいるということを思い出して、
「企業に所属して翻弄される自分」が可笑しく思えてきました。

「こんなに嫌なんだから、仕事辞めよう」と、とりあえず決めました。


●「辞めよう」と決めてから、実際に辞めるまで1年

会社の寮に住んでいたし、貯金もなかったので、とりあえず次に何をするのか計画を立てることにしました。
「辞める」と心の中で決めるだけで、状況は何も変わっていないけれど、気持ちがすごく楽になっていました。

転職活動を始めたり、就職活動時代にした自己分析をしてみたりしました。
そこで、就職活動時代にいかに私が「自分の人生」について考えていなかったのかを思い知りました。
ピンチはチャンス。「今の仕事が嫌すぎるからこそ、真剣に自分の人生について考えることができている」と思うようになりました。
この頃にはかなり前向きになってきていました。


●上司に辞める旨を報告

「辞める」と決めてから、上司に報告するまでには半年ほどかかりました。
自分の中で次に挑戦することを決めて、半年間一生懸命貯金をしました。

直属の上司に伝え、すぐにその日に部長に伝えました。
「すぐには辞めてもらうと困るが、分かりました。」となり、結局そこから実際に辞めるまでにまた半年かかりました。

しかし、伝えられたその日には、すごい達成感でした。
私は決めたことをやりきったんだと。
ただ、辞めるというだけで、何も成し遂げてはいないし、ここからスタートなのですが、
新卒で務めた会社を辞めるという決心は、やはりけっこうな勇気が必要でした。


●その後の私の人生

これは男性にはあまり参考にはならないかもしれません。
「辞める」と決めてから転職活動などをしているうちに、結婚が先に決まりました。

結婚が決まる前は、途上国に赴任できるような会社か、青年海外協力隊にでも応募しようかなんて目論んでいたのですが、
結局、旦那さんの転勤についていけるようにということで、教員免許を取得することにしました。

そして、今、2年が過ぎて、教員免許を取得したのですが、学校の先生はしていません。
結局、途上国の援助に関係するような仕事をしています。

気づけば、興味のあるような仕事に引き寄せられて行っているような気がします。
今は、「企業に所属している自分」から、「自らの足で、道を選択して進んでいる自分」という感覚があります。

組織に所属してはいるのですが、自分の意思を持っているという感覚があることが、私の中で大きく変わったことです。
これは自分が少し年をとったからでしょうか…。


●なんとなく自分の中である直観は信じるべき

自分が何をしたいかは分からなくても、自分が嫌なことは分かるものです。
「これはなにか違う」と違和感を感じた時、「石の上にも3年で待つ」という選択肢もあります。
この選択はかなり難しいと思います。どちらが正解かは分かりません。

私の考えでは、「これはなにか違う」という直観は、かなり正しい可能性が高いと思っています。

後悔はしておりません。 



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